借金を申し込む場合、通常は保証人を立てます。保証人は、債務者が借入金を返済できない場合、代わって債権者に返済する義務を負っています。一般的な保証人制度ですと、保証人は債務者の借入金に対してのみ保証すれば良いのですが、これに対して根保証と呼ばれるものがあるのです。
根保証とは、一連の取引に対して保証することを意味します。つまり、ある一定期間内に取引される一定の金額すべてについて保証するということで、通常のものよりも保証人の責務は重くなります。しかし、これよりもさらに保証人に対して重い責任が課せられるのが、この包括根保証なのです。
通常、根保証には期間と極度額が定められているのですが、この制度にはありません。つまり、保証を負ったが最後、債務者と債権者の間の取引すべてを、金額も無制限に保証する、ということなのです。自分が全く知らない時に債務者が債権者から借りたものまで、債権者の求めに応じて債務者に代わって返済する義務が生じてしまうのです。一体どれぐらい保証したらよいのかすら見当がつかない、そんな恐ろしい制度です。
幸い民法が改正され、2005年4月から個人がこの制度の保証人となることは禁止になりました。しかしながら、法人の場合はまだまだ有効ですので、こんな恐い制度もあるのだ、ということは頭に入れておいても損は無いでしょう。安易に保証人となるのは、くれぐれも気を付けて下さい。